いろいろなカップ達

カップとソーサーのいろいろ

ティーカップやコーヒーカップなどに代表される洋食器のカップには、いろいろな種類があります。
食後に使用されるデミタスカップや朝食用のカップであるブレックファーストカップなどなど。
ブレックファーストカップは基本的にはカフェオレを飲むためのカップです。カップの中では一番大きいサイズかもしれません。
本当に大きいブレックファーストカップには、コーンフレークとミルクを入れて食べるのもいいと思いますよ。
その他、よく見かけるのはスープカップです。カップの両側にとってがついている形が多いと思います。

こうして洋食器のいろいろなカップを見てみると、ほとんどのカップにはソーサーが付いていることがわかります。
マグカップは例外ですが、実は本来、洋食器では全てのカップにソーサーが付いているのだそうです。
西欧に紅茶やコーヒーがやって来たばかりの頃は、カップの種類を紅茶とコーヒーで分けるという事はまだしていませんでした。
カップやポット、ソーサーなどの大きさは現在よりも小さな物だったそうです。
それは、当時紅茶やコーヒーは高級な飲み物だったためです。
現在でも、まだ紅茶やコーヒーが高級品扱いされていたら、カップなどの形や大きさもまた違ったものになっていたのかもしれません。
この頃、カップに入っている飲み物をソーサーに移してから飲むという習慣がありました。
そのため、ソーサーの形は、飲み物を入れやすいように深さのある物になっていました。
こういった飲み物を移し替えて飲むといった習慣は後に無くなり、ソーサーの形は現在のような形に変わっていったようです。

デミタスカップについて

皆さん、エスプレッソはお好きですか?私は大好きです!
エスプレッソを飲む時に使われるのがデミタスカップです。
デミタスカップは、食後によく使用されます。

その大きさは、通常のコーヒーカップの半分ほどしかありません。
デミタスというの名前はフランス語に由来していて、デミが半分という意味、そしてタスがカップという意味です。つまり、半分のコーヒーカップだからデミタス、というわけですね。
考えてみると、デミタスカップというとカップという言葉が2回使われていることになりますよね。

どうして洋食器のデミタスカップが使われるようになったのでしょうか。
1806年、ナポレオンが大陸封鎖令を発令しました。イギリスの製品などをナポレオンがボイコットしたのです。その為にフランス植民地でコーヒー豆が大変不足するということが起こりました。
その結果、コーヒーの代用品や新しい種類のコーヒーが生まれる事になったのです。このコーヒー豆不足を乗り越えるために、ローマのカフェ・グレコというお店では、コーヒーの量を3分の1に減らして価格も下げるという方法をとりました。
この方法は当時の多くのお客に受け入れられ、カフェ・グレコは大成功し、たくさんの姉妹店を出す事ができたそうです。
こうしたきっかけによって、洋食器の種類としてデミタスカップが誕生したのです。
エスプレッソは濃い飲み物なので、大きなサイズのカップで飲むと、途中で飽きてしまいます。
小さいデミタスカップは、エスプレッソなどの濃い飲み物を最後まで飽きずに飲むのにちょうどよい大きさなのでしょう。

コーヒーカップについて

一般的に洋食器のコーヒーカップは飲み口の狭い形になっています。
コーヒーはわざわざ熱いお湯で作ったりはしません。
紅茶とは違うんですね。
コーヒーは、熱いお湯で入れなくてもおいしくできるので、ほとんどの場合コーヒーを入れる時は一番飲みやすい温度で入れます。
海外の方が日本のお店でコーヒーを頼むと、熱すぎてビックリしてしまう事があるそうです。
コーヒーは、もともとは飲みやすい温度で出されていたんですね。
日本のお店で、熱いと知らずにいきなり口を付けて飲もうとして、ビックリしてしまうのも無理のないことかもしれません。
こういった形で飲まれているコーヒーですが、コーヒーカップの口が狭く作られているのはコーヒーが冷めてしまうのを少しでも遅らせるためです。
また、コーヒーの香りを飛ばしてしまわないように、という説もあるようです。

ティーカップと比べるとコーヒーカップの高さは高く作られていますよね。
それは、口を広げずに容量を増やそうとしたためです。
ティーカップより高さはありますが、全体的な体積は、コーヒーカップの方が少ない場合が多いです。
これはコーヒーが、紅茶と比べて濃い飲み物だからです。
大量に飲むような飲み物ではないとされ、コーヒーカップを大きく作って途中で飽きたりしないように、小さめに作られているようです。
洋食器のコーヒーカップのほとんどがとって付き、そしてソーサーとセットになっています。
けれども実は、とっての無い物もソーサーの無い物もあんですよ。ご存知でしたか?

ティーカップについて

洋食器でおなじみのティーカップですが、このティーカップ、どうしてこの形になったと思いますか。
コーヒーカップと比べると口が広く底は浅めの形をしていますよね。
紅茶用に作られたティーカップ。
なぜこのような形になったのかは、紅茶の入れ方をみてみれば分かります。

おいしい紅茶を入れるには、熱いお湯で入れる方がいいと言われています。
ですから、紅茶はカップに入れた時にはとても熱い状態です。
熱い紅茶を飲みやすい温度に少しでも早く冷ます為に、カップの口が広くなっているのです。
ティーカップの口が広いと、紅茶の香りをよりいっそう楽しむことができます。

最初の頃のティーカップは普通のカップの口を広げただけで、底が浅くなっていないものもあったようです。
しかしその場合、口が広くなった分カップの重さは重くなってしまいます。
重たいカップを指で持ち上げるのは大変なので、現在のように底の浅い形になっていったのです。

それにティーカップは、その形の他に、作り自体にも工夫がされています。
ティーカップは耐熱温度が100度になっていて、熱い紅茶を入れても耐えられるように作られています。
洋食器のティーカップにはソーサーが付いていますよね。
正式なティーカップは、カップとソーサーがセットになっていて、その間に密閉空間を作れる状態になっているのです。
この作りによって紅茶を冷めにくくしているのです。